コラム

巨星ついに墜つ

友人Kからの速報で判明。日本ではこの読売しかこの訃報を伝えていない。と思ったら、配信日時を見ると、朝日のほうが素早く、しかも詳細である*1。書きかけ。 YOMIURI ONLINE『構造主義確立、レヴィ=ストロース氏死去』 【パリ支局】フランスの人類学者で思…

スーパーフリーなバカ慶応大生

スポーツ報知『「社会的道義を理由に」ミス慶応来月開催』*1慶応大学の公認サークル「広告学研究会」に所属する学生が全裸で駅構内を走り回ったとして公然わいせつの容疑で10人が書類送検された問題で、同研究会は25日までに運営する「ミス慶応コンテス…

権力(に依存する権力)の館

09年8月30日の衆院選で、民主党は115から309議席へと議席を大きく伸ばした。参院議員と合わせると、417人である。それによって彼らに降って沸いたのは、党本部の建物が極めて手狭になってしまったという問題である。政権与党となった民主党本部は現在民間ビ…

大学教授のセクハラ退職

社会学者の大澤真幸が、9月1日付で京都大学の教授職を辞職したという*1。それも、他大学等への移籍などではなく、女子学生との「不適切な関係」があったためだという*2。ちなみに、辞職した当該教授が大澤であると同定できるのは、当該教授が50歳台であるこ…

Who's DEAD?--"He's dead. I'm sad."

今年の春先に拙宅を訪れたある男はマイケル・ジャクソン(Michael Jackson)の大ファンで、夜通し彼について熱く語った挙句に、仙台へと帰っていった。正直、彼がどうしてジャクソンが好きなのか理解できない。わたしたちの世代の人間で、ジャクソンが好きと…

社会人学生はまだいるか

福島大学において社会人学生を受け入れている人文社会学群夜間主コース(現代教養コース、いわゆる夜間学部)の説明には、こう書かれている。 働きながら学ぶことの意義仕事に必要な専門知識を修得したい、広い教養を身につけたい、自分の生活・人生を見つめ…

余所様の「熱愛」

1月27日(火)発売の『週刊朝日』の表紙に安田美沙子のピンナップが踊っていて、ぞっとした*1。つい先日若手俳優との恋愛が発覚したばかりの女が、早速週刊誌の表紙を飾っている。安田と城田優は20日(火)にそれぞれ自らのブログで恋愛関係を認め*2、安田は更に…

彼我の国を見習え

asahi.com『レビストロース氏100歳 サルコジ大統領が祝福』*12008年11月29日15時6分【パリ=国末憲人】20世紀を代表する思想家で文化人類学者のクロード・レビストロース氏が28日、100歳を迎えた。地元フランスのサルコジ大統領は同日、同氏を訪問…

人の振り見て……

MSN産経ニュース『無職の元東大生「教科書と違う現実が…」 文科省幹部を殺害予告』*1文部科学省の局長らの殺害予告をインターネットのブログに書き込んだとして、警視庁捜査1課は29日、脅迫の疑いで、東京都文京区本駒込、無職、前田記宏(ふみひろ)容疑…

マスコミの悪癖

中日新聞『社説:連続殺傷 多すぎる謎と不明点』(前略)伝えられる供述からは不可解な点が多すぎる。まず、動機だ。容疑者は「昔、保健所にペットを殺され、腹が立った」と話しているという。個人的な恨みを述べているようだが、連続殺傷事件の動機としては…

環境犯罪誘因説と陪審員制度――秋葉原無差別殺人事件に関するドイツの新聞記事から

最初に、コラム:第65回 - 日々徒然を、 次に、コラム:第64回 - 日々徒然を、参照のこと。本稿は、08年7月20日付投稿コラム:第65回 - 日々徒然の続きである。 ドイツ人記者は何を主張したかったのか ナイトハルトの記事は、たった4段落しかない小さなもの…

ドイツ人新聞記者の目から見た秋葉原無差別殺人事件

Süddeutsche Zeitung『コンピューター天国での殺人事件 東京で起きた凶行:25歳の男が7人を殺害した』(現地時間08年06月10日付、第10面)日曜日の昼に東京の歓楽街である秋葉原で、狂乱の殺人鬼が小型ナイフで通行人を7人殺害し、少なくとも11人以上のうち…

ドイツ人による「加藤君はゲーム脳」否定説

GameStar(ドイツ)『東京の悲劇的な凶行(Amoklauf)』東京で25歳の男が凶行を起こし、7人を殺害し、11人以上に重傷を負わせた。『ズュートドイッチェ・ツァイトゥング』紙(『南ドイツ新聞』、以下SZ紙)は殺人とコンピューター・ゲームを結びつけている。…

自殺と無差別殺人の同義性

17時に台場でアルバイトを終え、神田へ着いたのは18時頃だった。地下鉄の駅で言うと神保町と小川町の中ほどにあるスポーツ用品店でアディダスのスニーカー3980円*1を、しかも4割引の2388円で購入し、ルンルン気分のその足で秋葉原へと向かったのは19時ごろだ…

公教育の自死と「受験」の経済活動化

毎日.jp『学習塾費用:東京都が融資、無利子で低所得世帯に−−格差解消狙う』東京都は中高生が受験のために通う学習塾費用を、低所得者世帯に無利子で貸し付ける制度を始める。保護者の経済力によって生じる恐れのある教育格差の防止を目指す全国初の取り組み…

「流行語」から2007年を振り返る

一発ギャグ「そんなの関係ねぇ」が流行語トップテン入りを果たした小島よしおが、ビキニパンツ一丁というキャラクターで世間の認識を初めて受けた最初のきっかけは、仄聞によれば恐らく「笑いの金メダル」(テレビ朝日系、日曜20時。07年6月で終了)出演だろ…

Metal for the free, again

買ってからずっと聴きまくっている。購入後2週間は家でも電車の中でもこれしか聴いていなかった。Land of the Free 2アーティスト: Gamma Ray出版社/メーカー: Steamhammer Us発売日: 2008/01/15メディア: CD クリック: 1回この商品を含むブログ (3件) を見…

日本人の病――不信と、無責任と、「祭り」

nikkansports.com『星野奈津子が不適切表現で1年間活動停止』ドラマ「1リットルの涙」「時効警察」などに出演していた女優星野奈津子(20)が、自身の公式ブログで不適切な表現を書き込んだとして、1年間の活動停止処分を受けていたことが21日、分か…

Eine Geschichte von Menschen, von Gut und Böse

映画監督、映画評論家の井筒和幸は、映画とは単なるエンターテイメントではなく、思想とメッセージ性とを備えるべきだと主張したいようである。この点では私は彼に同意する。ハリウッド映画の何が面白いのか私には理解できない。普段はばかばかしいテレビ番…

Gambling with the trick, or treat?

Gambling With the Devilアーティスト: Helloween出版社/メーカー: Steamhammer Us発売日: 2007/10/23メディア: CD クリック: 2回この商品を含むブログ (12件) を見る Crack the Riddle (HELLOWEEN) - 0:52 Kill It (Deris) - 4:13 The Saints (Weikath) - 7…

「暴走」させたのは誰のせい?

世間で噂の話題に「パブロフのワン君」の如く“生き生き”と吠え立てると、私も仲正昌樹からドロップキックをくらいそうだが、先日書いた論考との関連から、敢えて今回の「沢尻エリカ騒動」に言及したいと思う*1。 日本人は“お高い”のがお好き? 私には今回の…

進学校野球部員にドラフト指名

『びっくりドラフト 楽天1巡目の札南・寺田指名 「本当?」校内大騒ぎ』(北海道新聞)道内の高校球児が相次いで夢のプロへの扉を開き、北海道日本ハムファイターズは高校球界屈指の強打者中田翔選手(18)=大阪桐蔭=の交渉権を獲得した。三日、東京で…

シミューラクルの戯れ

確かに最近の私は成海璃子、成海璃子と騒ぎ続けた成海璃子バカであった(同じ固有名詞を三つも連ねりゃ、そのバカさ加減も程度が知れるであろう)。私があまりに彼女に熱を上げるものだから、私の学問的怠慢を懸念する声も出てくる始末である。けれども私も…

Beim Ende der »Goettin des Examenmachens.«

『受験の神様』が終わってしまった……おれはこれから何を楽しみに一週間生きていけばいいというのか。orz*1実はヴィデオテープに録画するだけでまだ観ていない回(第6、7話)があるのだが、一応一通り観終えて思うことは、実に疲れるドラマだったということで…

Lauter Verriss zur »Goettin des Examenmachens.« (2)

7月28日に、『受験の神様』第三話が放映された。見逃した。orzア゙ーーーーーーーーーーーーー! エンジェロデーーーーーーーーーーース!!>(`Д゚)ギャー!*1 ◆不都合な真実 見逃した理由が、わざわざ独りで隅田川花火大会を観に行き、あげくヴィデオ録画を失敗したからだなんて、言えやしない。…

コラム50回の節目に

つい先日記事投稿100回を迎えたと思ったら、今度はコラム記事が50回を迎えるという。先日の話は、このブログは記事を「コラム」と「日記」に大別しており、それ以外の若干のカテゴリー記事と併せて、投稿100回という内容だったが、今回でそのうちコラムだけ…

Lauter Verriss zur »Goettin des Examenmachens.« (1)

マジで見ちまっているから、マジで言えるモノがある。『受験の神様』第二話が今晩放映された。成海璃子ファンの私は、ただそのゆえにビデオに録画してまで鑑賞した。だからこそ、言えることがある。第一話、第二話と両方見たが、今のところ面白くない。ビデ…

記事投稿100回に際して

2004年8月にふとした思いつきから始めたこの「日々徒然」も、本稿をもっていつの間にか投稿100回を迎えるそうだ。足かけ3年の牛歩戦術である。そこで今回は、「日々徒然」の3年間を振り返る。そもそも、どうして投稿100回を迎えるのに、3年もかかったのか。…

それでもやっぱりテレビ好き

先日大学院の授業で、舌津智之*1と増田聡*2の日本の歌謡曲に関する論文を読み、それに基づいて発表を行った。彼らの論文には坂本九、ぴんからトリオ、松田聖子、中村一義、忌野清志郎、椎名林檎といった固有名詞が頻出するが、私はそれに輪を賭けて聖飢魔II…

Mein Leben auf Deutsch(私のドイツ語生活)

英語とは異なり、ドイツ語でLiteratur(リテラトゥーア)と言った場合、意味するのは広義の「文献文学」であり、トーマス・マン、ハインリヒ・ベル、ギュンター・グラスなどのフィクションを含む狭義の「文芸文学」はschoene Literatur(ショーネ・リテラト…