IRON SAVIOR、AFMレコーズと契約、ベーシスト交代

ピート・ズィールク(Piet Sielck)率いるドイツのヘヴィメタルバンドIRON SAVIORがドイツのレコードレーベル、AFMレコーズと契約したことが明らかになった。同時に、ベーシストがデンマーク人のイェンツ・レオンハルト(Jenz Leonhardt)から、かつて1997年から2003年まで同バンドに在籍していたドイツ人のヤン=ゼーレン・エッカート(Jan-Sören Eckert)に交代したことも公表された。エッカートが2003年にバンドを一度脱退したとき、レオンハルトは彼の後任者であった。エッカートはまた現在同じドイツのバンドMASTER PLANにも在籍しており、両バンドを掛け持ちして活動していくのであろう。

同バンドが4年振りにスタジオ入りしたことは、8月31日付けの投稿で既報である。STORMWARRIORやLACRIMOSASAVAGE CIRCUSなど、こちらも多数のバンドを掛け持ちしており、スケジュールに余裕がないと見られるレオンハルトを替えたということで、いよいよ同バンドが本格再始動することが期待される。

それにしてもレオンハルトにとって、IRON SAVIORよりもSTORMWARRIORを取ったという判断は、後者のほうが前者よりも将来性があると踏んだからなのか。わたしとしてはどっちもどっちだと思うが、レオンハルトは意外なほどヴェテラン選手なので(1979年頃、デンマークのバンドMERCYFUL FATEの前身であるBRATSに在籍していたという)、STORMWARRIORという比較的若いバンドにくっついているのは、傍目にはやはりよくわからない。まあ、レオンハルト自身どこかのビッグバンドで高い実績を上げたことがあるわけでもないので、扱いとしてスターベーシストというわけではないのは明らか。

それと、IRON SAVIORは以前ドックヤード1(Dockyard 1)というレコードレーベルと長らく契約しており、同レーベルは他ならぬズィールク自身が代表者をしていたはずなのに、そこを離れたのはどういうわけなのか。しかも同レーベルのドイツ語版ウェブサイトと思われるアドレスにアクセスすると、「ドックヤード2有限会社」(Dockyard 2 GmbH)というページが表示され、英語版と思われるアドレスでは、何もページが表示されない。うーむ、倒産でもしたのだろうか。

エッカート復活記念ということで、彼が作曲面で恐らく唯一関わっていると思われる"I've Been To Hell"(Dark Assault収録)を紹介しておく。


ZPサート(元DRAGONFORCE)約1年の沈黙破りスタジオ入り

昨年(2010年)3月にイギリスを地盤とした多国籍バンドDRAGONFORCEを脱退した南アフリカ人のZPサート(ZP Theart)が、まだ名前のないプロジェクトのためにスタジオ入りしたことが、明らかとなった。但し、ZPサートは友人たち完全に新しい「グループ」を作り、彼らと新曲を書いていること以外は、この「プロジェクト」がバンドなのかそれとも本当に単発のプロジェクトなのかも含め、詳しいことはまだ明らかにされてはいない。

ZPサートのDRAGONFORCE脱退については、当ブログにおいても既報である(2010年3月9日付)。また、同バンド後任のシンガーの加入についても、すでにこのブログでは報告した(2011年3月3日付)。

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IRON SAVIOR、4年振りスタジオ入り

IRON SAVIORのオフィシャルサイトによれば、バンドは今年の8月に新譜制作のためにスタジオ入りしたという――このニュースは、2ちゃんねるはおろか、Blabbermouth.net(世界最大のヘヴィメタルとハードロックにかんするニュースサイト)でも報告されていないので、それらに先んじてわたしが報じておくのも、価値があることだろうと思う。

同バンドが最後にアルバムをリリースしたのは2007年(Megatropolis)が最後なので、録音のためにスタジオ入りするのは、恐らく4年振りであろうと思われる。ドラマーのトーマス・ナック(Thomas Nack)に至っては過去3年間ヘヴィメタルから離れていたらしいので、一体その間どうやって糊口を凌いでいたのか訊いてみたいものだ。

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PARADOXにホルツヴァルト兄弟が再加入

アレックス(ドラマー、RHAPSODY OF FIRE他)とオリヴァー(ベース、BLIND GUARDIANサポート他)のホルツヴァルト(ホルツワース)兄弟(Alex and Oliver Holzwarth)が、ドイツのスラッシュメタルバンドPARADOXに加入したことが6月18日に明らかになった。ホルツヴァルト兄弟は同バンド2000年のアルバムCollision Courseでもプレイしており、このたび「再加入」となった――というニュースが、8月30日現在、日本語のインターネットメディアでは、2ちゃんねるの「ハードロック・ヘヴィメタル板」のたった1つの投稿(コチラまたはログ速のミラー)以外には見られないので、わたしが書いておこうと思う。

オリヴァーによれば、今回の再加入は、2010年に兄弟とPARADOX唯一のオリジナルメンバーでリーダーのチャーリー・シュタインハウアー(Charly Steinhauer)(ヴォーカル・ギター)が再会したことがきっかけとなったようである。PARADOXは2010年1月に当時のギタリストとドラマーが脱退しており(しかし2週間後にドラマーは復帰)、バンド内の人事が混乱しているときに元メンバーと再会したことが今回の再結集に影響しているものと思われる。ちなみに新ギタリストには2010年1月にすでにギリシア人のガス・ドラックス(Gus Drax)が加入している。なおシュタインハウアーは2011年5月にホルツヴァルト兄弟も参加するメタルブロジェクトBRUTAL GODZに加わっているが、時期的に考えて、この加入劇には兄弟のPARADOX再加入が機縁となっているようにも思われる。

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メモリ増設で3日連続アキバ通い

(12日の二郎についてと、画像は、後日追加する――11年8月21日記す)

自分のパソコンに不具合が起きたとき、わたしはネットで解決方法を検索するなどして、独力で問題解決を図ろうとするタチである。例えば2008年10月19日付の投稿を見るとよい。どうしてわたしがその投稿をわざわざ書いたかというと、問題発生の原因とその解決方法を突きとめるのに結構苦労したので、その苦労をどうしてもカタチにしておきたかったのと、わたし同様にその問題で困っている人がいたならば、彼らにたいして幾許かの助けになればよいなと思ったからである。

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辞書を読んだ男の本

そして、僕はOEDを読んだ

そして、僕はOEDを読んだ

OEDとは、Oxford English Dictionary(オックスフォード英語辞典)、本体20巻、補遺巻3巻から成る英語最大の辞典である。原題はReading the OED: one man, one year, 21,730 pagesというから、直訳すれば「OEDを読んだ。一人の男が、一年がかりで、21730ページを」といった感じであろう。邦題の『そして、僕はOEDを読んだ』は、その「そして」の意味がよくわからないが、「結局」「案の定」「やむにやまれず」くらいの含意があるように思われる。

本書は、そのOEDを「引いた」のではなく、書物として「読破」した男の物語である。常人、凡人には理解しがたい所業である。本当は「体験談とエッセイ」の本であると紹介したいところだが、どうも完全なるノン・フィクションではないように思われるのだ――勿論それは、いささかも本書の魅力を削ぐことに貢献してはいない。

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内閣不信任案にたいして

以下の投稿は、わたしがある人に宛てた応答に、大幅に加筆したものである。

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6月1日に、自民、公明、たちあがれ日本の3党が、衆院に内閣不信任案を提出しました。

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