徒然なるままに

徹夜をすると

風邪をひく。

19日(金)は院ゼミで修論の中間発表があり、そのために前日から大慌てで紙幅を埋めようと徹夜したら、案の定当日午前6時くらいから喉に違和感が(私は風邪をひくと、大抵喉から痛み出す)。自らの老いを感じますた。

あ、修論について言うと、論文を書くって非常に難しいと痛感しております。以前「煮詰まっているのか?」とのコメントをいただきましたが、「煮詰まっていない」私は勉強不足を痛感しております。

羨ましい

1か月ぶりに登校した大学で、第107回文学界新人賞受賞作のコピーをもらう。

受賞者の1人は1982年生だから私より2歳年上。私よりたった5か月早く生まれた綿矢りさ(ただし早生まれなので学年は1つ上)が『インストール』で高校在籍時に文藝賞を獲ったときはビビった(しかし芥川賞のときは逆にいぶかしんだ)けど、操觚界にも同世代がドンドコ出て行っていることに、自らの老いを感じますた(でも東MAXと太田カツのゼロ垢運動には興味ねえや)。

まあアタシゃしがないドイツ語読みですんで、しこしこアーレント読書に精を出しますよ。

さて、文学界新人賞の賞金は50万円だそうな。小説を書いていた中高生の頃は受賞のほうを羨んだだろうが、貧しい院生の現在は、ただひたすら50万円だけが羨ましい。

綿矢とはほぼ同時期に東京で大学生をやっていただが、逆に私は文学部に行って文学(文芸文学)に興味を失ってしまった。とりわけ1年生のときに属した演習で触れたテキスト論は、私の文芸文学への興味にとどめを刺した。まあ高校のときだって、ただぼんやりと文学を勉強すんべかなあと考えていただけだが。人文科学から完全に撤退したわけではないけれど、興味関心はだいぶ社会科学に接近してしまっている。アーレントを研究しているのもそれゆえで、というよりは、文芸文学に興味が持てないことを自覚したところに、アーレントと出会ってしまった、というのが本当のところだ。

今でも、優れた小説や映画などに出会うと、創作意欲が首をもたげてくることはあるのよ。

「廃車」のコピーは、修論を上げてからだな。