We all live in Heavy Metal Universe!
これからここに記されることは、ただの大学3年生の、ジャーマン・メタル好きが高じてドイツ語を履修し、ジャーマン・メタル好きが高じてドイツ文学を専門にしてしまったヘヴィーメタル・オタクのライブ観戦記である。
もしあなたが、万が一にも、私に極めて学術的で世俗から離れたイメージを持っている(以前ある女子学生に「哲学一本槍で俗っぽいことに興味なさそう」などと言われたことがある。理由はよくわからないが)なら、そんなイメージはぶっ壊れてしまうこと請け合いなので、続きは読まないことをお勧めする。
読者諸氏の賢明な判断を期待する。
GAMMA RAYのライヴ東京2日目行ってきました! イッてきました! 逝ってきました!
も〜最高でした。Beyond the descriptionでした。
GAMMA RAYのライヴを観るのは初めてでしたが、ケチのつけようがないです。
とりあえず、2日目のセットリストを挙げます。
GAMMA RAY LIVE (Dec. 2nd, '05. Fri.) at Shibuya O-East, Tokyo, Japan
- GARDENS OF THE SINNER
- HEAVEN CAN WAIT
- MY TEMPLE
- FIGHT
- BLOOD RELIGION
- HEAVY METAL UNIVERSE
- ONE WITH THE WORLD
- DRUM SOLO
- BEYOND THE BLACK HOLE
- NEW WORLD ORDER
- THE SILENCE
- REBELION IN DREAMLAND
- LAND OF THE FREE
- SPACE EATER (Andre Matos of SHAMAN, ex.ANGRA on vocal)
- I WANT OUT (same as above)
- VALLEY OF THE KINGS
- SOMEWHERE OUT IN SPACE
- SEND ME A SIGN
- RIDE THE SKY (David Wiczorek of STORMWARRIOR on guitar in place of Kai)
お決まりのオープニングSE、"WELCOME"のあと、まずドラマーのダニエル・ツィマーマン、ベーシストのディルク・シュレヒター、ギタリストのヘンニョ・リヒターが登場。1曲目"GARDENS OF THE SINNER"のイントロと共にヴォーカリスト/ギタリストのカイ・ハンゼンが現れますた。
生ハゲ様! もとい生カイ様ですよ!(゚∀゚)""ヒャッホウ!
生ハゲ様は暑いのにも拘らず終始ニット帽を被っていた。最後一瞬帽子が脱げるんだけれど、やっぱりカミ隠しであることは言うまでもなかった。生カイ様のハゲはある意味GAMMA RAYの象徴ですが、まあ寄る年波(御歳42歳)には勝てないと。ドイツ人だし。
1曲目"GARDENS OF THE SINNER"は、2002年のSKELTONS IN THE CLOSETツアーと同じ構成ですな。
というか、全体的な曲目の基本構成はそれと同じ。ライヴ前半を締め括る"HEAVY METAL UNIVERSE"、"ONE WITH THE WORLD"、"DRUM SOLO"の流れは同じです。しかし後半は"NEW WORLD ORDER"、"THE SILENCE"だけが同じで、というのも後述する理由に原因があるかと思うのだが、とにかく現在のラインナップで出した各アルバムの「キメ曲」が並んでいるという印象がある。
まあ後半は#12、#13の『LAND OF THE FREE』メドレーでバンドは一度袖に引っ込み、#14以降はアンコールとなる。
で、#14と#15は、シークレット・ゲストのアンドレ・マトス(SHAMAN、元ANGRA)が唄ったんですが、実は東京1日目が終わった時点で2ちゃんねるのHR/HM板には情報が流れていたので知っていました。ただ1日目で唄ったのは"I WANT OUT"だけだったらしいので、2日目の我々は得してます。
ただ正直、カイ・ハンゼンの"I WANT OUT"はおろかミヒャエル・キスケのそれすら知っている人間(大概のGAMMA RAYファンは知ってる訳ですが)からすれば、マトスの"I WANT OUT"はやはり弱かったと言わざるを得ないかと。
そりゃ当然の話で、キスケの声で唄われることを念頭においてハンゼンが書いた曲なんだから、持ち主以外が合わせるのは究極的には無理な話かと。俺は多分HELLOWEENとGAMMA RAYを合わせても一番好きな曲はこれなんですよ(歌詞丸暗記。カラオケでも唄えます)。やぱしカイ様の"I WANT OUT"を聴きたかったなあ。キスケは既にヘヴィメタルと決別しているし、今"I WANT OUT"を演るのはGAMMA RAYだけだろうから(デリスとヴァイカートのHELLOWEENが演る訳がない)。
今回のライヴは全体として『SOMEWHERE OUT IN SPACE』、『ANYWHERE IN THE GALAXY』からの曲が多いんだが、中でも"SOMEWHERE OUT IN SPACE"をライヴで聴けたのは本当に嬉しかった。
こ、こんなに嬉しいことはない。(´∀`)ララァ......
新境地も開拓したカイ・ハンゼンの最初のメタルオペラ楽曲がそれ。複雑な転調を繰り返すその曲をライヴ・アルバムで聴きたいなとずっと思っておりました。だけど割と長いし、複雑で、まあセットリストに組み込みにくいんだろうと想像していました。
長くなりそうなので、続きはまた後程書こう。
(以下、12月10日に追記)
ヘンニョ・リヒター作曲の#18."SEND ME A SIGN"もいい曲だ。新曲の#3、#4、#5を除くと#2、#9、#16、#17、#18以外は2枚のライヴ・アルバムのどちらかで演奏されてます。しかしそのいずれもベスト・アルバムには収録されているので、潜在的な人気は高かった曲だし、私も高校3年で初めて聴いて以来ヤラレテしまってた訳で。
ただ#16、#17、#18という『SOMEWHERE OUT IN SPACE』〜『ANYWHERE IN THE GARAXY』メドレー以上に衝撃的だったのは、やぱし何と言っても最後の#19."RIDE THE SKY"でしょう。
#18の時点で、このライヴのオープニング・アクト(つまり、前座)を務めた同郷ドイツのバンド、STORMWARRIORのメンバー5人がステージに(何故か)浴衣姿で現れて、長い髪を振り乱して「連獅子」をするなど騒いでいたのだが、最後にそのギタリスト、ディヴィッド・ヴィクツォレックがハゲ様カイ様からあの赤いフライングVを受け取り、カイ様のMCと共に"RIDE THE SKY"を演奏し始めたのだ!!!
うろ覚えで恐縮だが、カイ・ハンゼンはMCでこの曲は打ち合わせなしだとかとてもエキサイティングなことだとか言っていた記憶がある。ハンゼンがギターなしでステージ上にいるというのは相当稀なことではなかろうか。ま〜ヴィクツォレックはまだ若手だからなのか、アドリブに弱い演奏だったという印象はあるけれども、まあ"RIDE THE SKY"聴けたので許します。
STORMWARRIORもよく聴けば確かに初期HELLOWEEN(『WALLS OF JERICHO』の頃)の音楽性とよく似ている。メロディアスというよりはスラッシュ寄りと言うか。だとするとヴィクツォレックの"RIDE THE SKY"完コピも、相当聴き込んで弾き込んでいたこそのものだとも思える。
"RIDE THE SKY"演奏後STORMWARRIORがハケて、最後に再びマトスが現れてGAMMA RAYの4人と並んで挨拶、ファンとのコミュニーケーション。ギター・ピックからドラム・スティックから観客にどんどん放り投げてファンは取り合い合戦。ピックは軽いものだから手前にしか落ちていかず、私は会場入り口から見て左手(シュレヒター側)にいたのだが、ステージまでは1メートル強あり、取れそうもなかった。しかし最後にドラマーのダニエルさんが青いタオルをこちらに放り投げた。
……見える!
私は目の前に飛んできたので無意識に手を伸ばしとりました。数人との格闘の末、ちょっとだけ汗の染み込んだ青いタオルをゲット!(近日中に画像を公開しましょう) こりゃあレアだぞ! と思っていたら……「日本製」。orz 何か特別なサインが入っているわけでもない。果たして誰が信じてくれるんでせうか?……別に転売するつもりもないので、どうでもいいんデスが。f^_^;;
会場を出るとホールでSTORMWARRIORが握手やサイン、写真撮影に応じていた。いい人だ、とてもいい人だ。私は半ば満足して放心状態だったので、それらをぼんやり眺めていたんだけど、お腹も空いたし、会場を後にした。時は既に午後10時半。
このあと私は渋谷の「やすべえ」でつけ麺を食べて帰った。特盛550gも20分足らずで完食してしまいました。