もしかしてフリーライター・デビュー?

今日、ある仕事を引き受けてしまった。体よく言えばアルバイトなのだが、一応格好をつけて「フリーライター」としての仕事を引き受けたと言っておきたい。

とは言っても、資料を手渡され、それを「リライト」する仕事である。発注元はある非営利団体で、そこから出される機関誌に私の文章が載ることになる。資料にあるそのままの言葉では専門用語などもあり難解なため、「高校生でもわかるように」(先方の言葉)噛み砕いて書き直すのが、私の仕事という訳だ。但し、私の名前は出されない。というのも、私の文章をもとに編集の手が入るため、最悪原型を留めないことになることもあるからだそうだ。

この仕事は、普段お世話になっているフリージャーナリストT氏からの紹介である。と書くと私が予め仕事を回してもらえるように根回ししていたように取られかねないが、全くそんなことではなく、端的に言えば私が暇だったから白羽の矢が当たったにすぎない。締め切り間際で先方に余剰人員がなく、この団体と繋がりがあるT氏もまた多忙のため、私にお鉢が回ってきたのだ。

貰えるギャラの金額は既に聞いたが、先方曰く、その額はかなり安いらしい。まあ、私は金額は度外視してこの仕事を受注した。好きで書いてきた自分の文章で小遣いが稼げるのである。自分の文章力がある程度認められたという喜びもあるし、その上で、外部で文章を書く仕事をしてみたいという好奇心もあった。突然舞い込んだこの話は、ある意味渡りに船だったのだ。

バイト代は、後輩と食事に行って奢ってやったら飛んで消えてしまう程度の額である。まあいいか。好きで文章を書いて、それで金を貰って飲んで食って騒げるなら、悪くはない。締切は来週火曜日(15日)。追ってメールで送られてくる依頼主からの要望書は――まだ来ない(!)。