(書きかけ2)

政治学:“藤原保信政治学”の全体像伝える 『著作集』全10巻、来月から刊行*1

政治学研究に大きな足跡をしるしながら58歳で急逝した藤原保信氏の論考をまとめる『藤原保信著作集』(全10巻)の刊行が来月中旬始まる。版元は新評論(03・3202・7391)。

藤原氏は早稲田大教授で、西洋政治思想史、政治理論研究の第一人者として活躍。93年に『自由主義の再検討』(岩波新書)を刊行、大学・学界外の読者に対しても積極的な発信をはじめたが94年に病気で亡くなった。研究は多岐にわたるが、現在入手困難な著作もある。同著作集はそれらも収録、「藤原政治学」の全体像を伝える。

第1回配本は『公共性の再構築に向けて』(第10巻)。以後『自由主義の再検討』(第9巻)が4月、『大正デモクラシーと大山郁夫』(第6巻)は6月に配本。各5775円。その後2〜3カ月に1冊ずつ配本する予定。他の巻は『ホッブズの政治哲学』▽『ヘーゲルの政治哲学』▽『西洋政治理論史(上)』▽『西洋政治理論史(下)』▽『20世紀の政治理論』▽『政治哲学の復権』▽『政治理論のパラダイム転換』。

毎日新聞 2005年1月17日 東京夕刊

書きかけを多く積み残してしまい、読者諸氏には誠に申し訳ないのだが、私も言論活動家である以前に学生なのである。現下私の大学は試験とレポート提出期間であり、例外なく私も追われている。今週がヤマなので、来週以降に順次完成させたい。

藤原保信については、私も以前言及したことがある。引用記事中にもある『自由主義の再検討』*2は私も所有している(BOOKOFFで105円)が、未だ読了せず……。そんな私は一応文学部の学生であることを改めて強調しておきたい。

現在『朝まで生テレビ』などのテレビ番組や雑誌等で活躍している東京大学社会情報研究所教授のカン・サンジュン(姜尚中)も藤原の弟子である*3早大の入試難易度が一時期東大に並んだことがあるというが、それは藤原の晩年期と重なるようだ。

ちなみに1994年は、元東京大学教授、哲学者の廣松渉も亡くなっている。廣松の弟子であり、藤原の同僚であった早稲田大学教育学部教授・高橋順一は「94年は忘れがたい年だ」と語っている。

*1:http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/archive/news/2005/01/17/20050117dde014040005000c.htmlより引用(09年2月12日現在、確認不可)。

*2:isbn:4004302935

*3:カン氏は早稲田大学政治経済学部出身。私大出身で東大教官になるのは稀有なケースである。